大学受験★家庭教師が高校生に社会を教えるには? - 共通テスト対策も徹底解説! -

『大学受験の社会ってどう教えたらいいの?』
『共通テストってなに?センターの解き方しか分からない』

こんなお悩みや疑問はありませんか?
大学受験の社会科は、数学や国語などの理解力が問われる教科と比べて、暗記科目と思われがちな教科です。高校時代に暗記で乗り切った家庭教師の先生も多いため、いざ自分が教える立場となるとどうやって指導するのがよいのか分からない先生もいますよね。しかも、大学入学共通テストが実施されるにあたって、新テスト対策をどうするのかという悩みも出てきます。
そこで、今回の記事では、社会科のセンター試験と新テストの違いを解説し、各科目の対策のコツを解説していきます。
この記事を読むと、新テスト対策も含めた、大学受験の社会科の教え方が分かるので、是非、最後までご覧ください。

センター試験との違いは?

まず、1科目ごとの配点や解答時間、マーク式の解答法といった形式的な内容はセンターと変わらずに、100点満点の60分です。
ただし、問題の形式や傾向に変化がありますので、この項目では新テストの施行調査をもとに、詳しい変更点について各科目ごとに解説していきます。

地理

地理では、センター試験において大問6つで構成されていたものが、新テストの施行調査においては大問5つに減少し、総問題数も減りました。
この理由は、会話文や資料、図を使った時間がかかる形式の読み取り問題の割合が増えたからです。しかし、問われる地理の能力自体に大きな変更はないので、センターの経験しかない家庭教師の先生もあまり心配する必要はありません。

世界史

世界史では、教科書で得た知識と、問題で提示された資料や図を読み取って得た情報を重ねて答えるような問題が増えました。
センターと比べて、用語の暗記だけでなく歴史の流れの理解がより必要になってしまいましたが、どう勉強を指導すればよいのか後ほど解説しますので、引き続き是非ご覧ください。

日本史

日本史では、単純な歴史用語の意味を問うような問題がなくなり、史料や図版などを利用した問題や、歴史の因果関係の理解を問う問題がより多く出題されるようになりました。高得点を狙うためには、暗記だけでなく理解力が求められます。

倫理・政治経済

倫理や政治経済では、生徒の思考力や判断力を試すような多くの情報を読み取らせる問題が増えました。1問を解くためにセンター試験以上の時間が掛かるようになったので要注意の科目です。広い分野から出題されるので、幅広な知識の習得も求められますよ。

現代社会

現代社会は、センター試験と比べて長めの文章を読ませるような問題が増えました。また、市民の要望と一致した意見を選ばせる問題が出るなど、知識ではなく、高い読解力や判断力を求めるような問題もあります。単純な暗記で挑むと痛い目にあってしまいますよ。

地理は読み取り問題の対策が必須

さて、地理では資料や図を利用した読み取り問題の対策を行うことが新テスト攻略の鍵です。なぜなら、読み取り問題の割合が増えた分、その対策を行うことが点数アップに繋がるからです。
具体的には、資料集に載せられている分布図や統計資料がなぜそうなっているのか、意味を理解させるような学習を指導するとよいでしょう。
普段の学習から、資料を読み取り、判断していく習慣を付けることで、時間の掛かる読み取り問題も素早く解けるようになります。

世界史はタテとヨコのつながりを意識!

世界史は先ほども述べたように、暗記によって語句の正しい意味を答えるだげでは高得点を狙うことが難しくなりました。
そこで、歴史を各国ごとに理解するタテのつながりと、時代ごとに理解するヨコのつながりを意識して指導することが有効な手段となります。それぞれの出来事を整理していくことで、なにが、どうなって、どういう影響を残したのかという因果関係をはっきりと理解し、それぞれの時代や地方の特徴を掴むことができます。
そうすれば、見慣れない図や史料が出題されても十分に対処可能です。

日本史はテーマ別に深く理解していこう

日本史では「暗記」よりも「理解」することに重点を置くべきでしょう。
なぜなら、単純な歴史用語を問うような出題はほとんどなく、正しい因果関係を答えたり、史料や図、グラフなどの資料を読み取る問題の対策が必要だからです。もちろん正しい知識を覚えることは必要ですが、まず先に時代の流れをはっきりと理解させた上で、覚えなければ問題の解答には結びつきません。
ただし、一度に理解しようとすると難しいので、政治や農業、経済活動などのテーマ別に分けて指導することがオススメです。テーマ別に分けることで、一度に理解する内容をしぼることができ、生徒の深い理解に結びつきやすくなりますよ。

倫理・政治経済分野はバランスよく

倫理と政治経済の分野は、各分野からまんべんなく出題される傾向が強い科目です。加えて、新テストでは読み取り式の問題が増えました。
この中で得点していくためには、教科書の太字部分を中心に、各分野の基本事項をしっかりと抑えることが重要です。一つの分野を細かくやってしまっても、あまり全体の得点UPには繋がりませんからね。
また、正しい知識を得ることで、読み取り問題における明かな間違いにも気付くことができるようになるので、解答スピード向上にも繋がります。

現代社会は問題演習で判断力を養え!

現代社会では、問題演習を通して、正しい解答を選ぶ力を身に着けることが高得点の秘訣です。
特に、新テストでは読み取り問題が増加することが予想されますので、センター以上に読解力や判断力を得ること大切となってきます。図や資料、会話文などから読み取って解答する問題を選び、生徒に演習課題として指導するといいでしょう。
演習を繰り返し、問題形式に慣れることで、長文を速読する力や要点を掴む力が身に付きますよ。暗記が得意で社会科の知識はあるが問題が解けないような生徒には、現代文の教材を読解力や正誤判断の力を付けるために与えてみるのも一つの手です。

まとめ

今回の記事では、大学受験の社会科について高校生にどのように指導していけばいいのかについて解説してきました。新テストで混乱する高校生も多い中、指導する生徒が高得点を目指せるように、ぜひ今回の記事の内容を生かしてくださいね。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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